図1は、相腰掛ゾウ基本定跡(相ゾウ冠基本定跡)で 22手目に後手が △A3ゾウ とした局面。 本筋では先手は ▲A4ライオン として、以下△C1ライオン、▲C4キリン、△B2ゾウ と進む。 今回は、23手目に先手が ▲A4ライオン に替えて ▲C4 ライオンとしてきた場合の変化を見てみる。 先手の狙いは ▲A4ヒヨコ打。後手は A3 のゾウの捌き方が焦点になる。 棋譜はこちら → 棋譜 |
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▲A4ヒヨコを打たせる
ヒヨコゾウ交換
▲A3ヒヨコ、△同キリン、▲B4ライオン、△A2ライオン 先手は当然 A3のゾウをとる。先手は図1の段階でゾウヒヨコ交換でコマ損をしていたが このヒヨコゾウ交換でコマ割りは互角に戻る。 後手は駒損をしたが△A2ライオンと出て好調。 △A2ライオン で C2の後手ゾウがただ取りになっているが ▲C2キリン と取ると △B3キリン 以下即勝ちになる。 |
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後手ヒヨコ得で優勢
▲B2ゾウ打、△B3キリン、▲同キリン、△同ゾウ ▲A3キリン打、△B2ライオン、▲B3キリン、△B1ライオン 先手の応手は ▲B2ゾウ打 か ▲C4またはA4ゾウ打 でB3のヒヨコを守るかのどちらか。 ▲B2ゾウ打が最善で△B3キリン から △B1ライオン の手順で後手がヒヨコ得になりはっきり優勢。 ▲C4またはA4ゾウ打 では △B1ゾウ とゾウを引く。 先手は手詰まりになり、▲B2ヒヨコ とヒヨコを突き捨てざるを得ずこの順でもヒヨコ損は避けられない。 ▲A4ゾウ打、 △B1ゾウ、▲C4キリン とキリンを引いて粘っても △C2ヒヨコ打 でますます悪くなる。 |
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後手勝ち
▲C3ゾウ打、△C2キリン打、▲A3キリン、△B2ヒヨコ打 ▲同ゾウ、△同キリン、▲C3ライオン、△B3ゾウ打(!)、 ▲同キリン、△同キリン、▲同ライオン、△A2ゾウ打 以下は普通に指せば後手勝ち。 △B2ヒヨコ打では単に△C3キリンの方がわかりやすいかも。4手ほど長くなるが勝ちは変わらない。 △B3ゾウ打が最短勝ちを狙う妙手だが、 普通に△C2ヒヨコ打と追っても一手長くなるだけで大差はない。 △A2ゾウ打 まで進んであとは10手ほどで後手勝ち。 図4から▲C3ライオン と上がってきたら、△C2ヒヨコ、△B2ヒヨコとヒヨコを並べて追い立てて勝ちになる。 |
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>△A2ライオン で C2の後手ゾウがただ取りになっているが ▲C2キリン と取ると △B3キリン 以下”即詰み”になる。
返信削除即詰みではなくて最善で後手トライ勝ちじゃないでしょうか?
ライオンが取られるまでとトライするまでが同手数なのでどちらが最善か微妙ですねぇ。
返信削除即勝ちにしておきます。
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