2013年5月6日月曜日

[どうぶつしょうぎ] 先手 B3ヒヨコ 打ち直し


▲B2ヒヨコ、△同ゾウ のヒヨコ交換後、先手が▲B3ヒヨコ と ヒヨコ を打ち直して来ることも多い。
後手は △C1ゾウ の一手で、それに先手が▲C3キリン と上がってきた局面。

ここで後手はどう応じるか。
図1: ▲C3キリン まで

失敗例


失敗例は、△A2キリン に ▲C4キリン と戻り △B2ヒヨコ打 と後手もヒヨコを打ち直す順(右図)。

局面を良く見ると先手が初手 C3キリン と打った局面を先後逆転した形になっている。
これは後手負けの局面。

△A2キリン自体はまだ勝ち筋の手なのだが、△B2ヒヨコ打がいけない。
勝ち手はいくつかあるが、わかりやすく一番早いのが △C2ヒヨコ打。
これで先手は次手はヒヨコただ捨てかキリンヒヨコ交換しかなくなり後手十分。
図2:△B2ヒヨコ打 まで


△C2ヒヨコ打でキリン頭をたたく


図1に戻って、後手は 先手▲C3キリン に対して、△A2キリン と上がるよりも △C2ヒヨコ打 と出てきた先手キリンの頭をたたく方が早い。

▲C4キリン とキリンが下がれば、△A2ライオン とライオンが進出する手が厳しい。
先手は次は▲B2ヒヨコのヒヨコただ捨てか▲C3キリンだが、▲C3キリン では A筋からの後手トライがあるので▲B2ヒヨコ。

以下△同ライオン、▲B3ゾウ、△C3ヒヨコ打(図3) でキリン得になり後手勝勢。
図3: △C3ヒヨコ打 まで


先手 ヒヨコ捨てで粘る


したがって後手は ▲C4キリン に替えて ▲B2ヒヨコ とヒヨコ捨てが最善の粘りになる。
後手は△B2同ゾウ(右図)。

これに対して先手最善は▲C2キリン と ヒヨコをとる手になる。
△同ライオンで後手はキリン得になりこの時点で後手勝勢。

後は後手がよほどひどい手を指さない限りは後手勝ち。
最善手順の進行例は、

▲B3ゾウ、△B1ライオン、▲C4ライオン、△A3ゾウ、
▲C3ライオン、△B2ひよこ打、▲B4ひよこ打、△B3ひよこ、
...

図4: △B2同ゾウ まで


▲B3キリン と逃げた場合


図4の局面では、▲C2キリン より ▲B3キリン とキリンが逃げたほうが先手よさそうだが、

△A2キリン、
▲B2キリン、△同ライオン、
▲B3ゾウ、△C3キリン打
(右図)

となって先手が厳しくなる。
▲A2ゾウとキリンをとると、△C4キリン(!)の強手があり、
A筋の後手トライを受けきれなくない。

▲C1ゾウ打、△同ライオン、▲A2ゾウ と粘っても、 △B2ライオン に有力な応手がなく後手勝ちになる。

結局は▲B3キリンと避けるより、▲C2キリンとしたほうが2手ほど長生きできる結果になる。

図5: △C3キリン打 まで




いずれにしても、
▲B2ヒヨコ、△同ゾウ、▲B3ヒヨコ打、△C1ゾウ、 ▲C3キリン の変化に対しては、
後手は △C2ヒヨコ打 と応じておけば 後26手ほどの比較的短い手順での勝利になる。


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